小津安二郎 DVD-BOX 第一集



小津安二郎 DVD-BOX 第一集
小津安二郎 DVD-BOX 第一集

ジャンル:DVD
セールスランク:24388 位
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参考価格:¥ 54,900 (税込)

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秋日和の「ねえ、そろそろよ!」

ごく平凡なエピソードが描かれている小津作品は、
それを見るものに深い驚きをあたえる。
なぜなら、その作品は、
それ自体は凡庸である出来事同士が時空を越えて共鳴しあう場だからだ。

例えば、『秋日和』(1960)には母の原節子と、
結婚することを決めた娘の司葉子が旅先でゆで小豆を食べ、
窓から榛名富士の見える景色を一緒に眺めるシーンがある。
この充実したひとときに、
画面の左から右へ一艘の船が湖の上をすーっと滑走していく。
この船の滑走は、前のシーンで司葉子がビルの屋上から見た
列車の走行と反映しあっていると思う。

――問題の屋上シーンとは次のようなものだ。
「ねえ、そろそろよ!」
丸の内のオフィスで司葉子が腕時計を覗き、
隣に並んで仕事をしている岡田茉莉子にささやくように声をかける。
新婚旅行に出かける同僚の女友達の乗った列車を待ちあわせるため、
二人は秋日和の屋上にあがりやがて走ってきた列車に手を振る。
しかし、女友達は約束していたように列車の窓から花束を振ってくれない。
「女の友情ってこんなものかしら!?」
二人は、寂しそうに職場に戻る。

列車の走行が女友達との友情の終わりを導いたように、
「ゆで小豆」のシーンの船の滑走が母娘の別れを導くと考えることは
不思議ではない。
なぜなら、『秋日和』では司葉子をとりまく周辺の事象が
不自然なまでにシンクロナイズしているせいだ。
実際、上記の屋上のシーンでは、
司葉子と岡田茉莉子の動作が美しくシンクロナイズしている。
屋上の手前に向かい合わせに空のベンチが二つ据えられている。
青空に赤いアドバルーンが二つ浮かんでいる。
列車と都電が並んで走っていく……。

さらに、上記を含め全部で三つある屋上のシーンを比較すると、
外界をシンクロナイズさせているのは
司葉子が不思議な力をおよぼしているからと考えたくなる。
昼休み、たくさんの人がいる二番目の屋上のシーンでは、
司葉子はひとり離れて立っている。
そこではあいかわらず列車と都電が並走し、アドバルーンも二つあがっている。
ベンチは今度は空ではない。
女が左に二人右にも二人座っている。
おまけに、
このシーンの直後に司葉子と佐田啓二がラーメンを食べるアクションは、
第一のシーンの司葉子と岡田茉莉子のそれとおなじように
シンクロナイズしている。
司葉子がいない最後の屋上のシーンでは、
渡辺文雄と並んで岡田茉莉子が立っている。
このとき、列車の走行は示されないし、
アドバルーンも一つしか浮かんでいない。
ベンチにも男が左に二人右に一人である。
飛んできたバトミントンのシャトルを渡辺文雄が投げ返す。
次にボールを岡田茉莉子が投げ返す。
この交互の動作は最初のシーンの同時の動作と明らかに異なっている。
以上三つのシーンの比較から、
シンクロナイゼーションを引きおこしているのは司葉子と結論せざるをえない。

なお、『麦秋』(1951)には
『秋日和』の「屋上」と「ゆで小豆」のシーンと同じような画面の関係がある。
戦争に行ってそのまま帰ってこない息子の話題に
菅井一郎と東山千栄子が触れるシーンがある。
このとき画面に鯉のぼりが挿入される。
これは「屋上」のシーンに対応する。
次の場面では、
二人は博物館の庭に並んで座ってパンのようなものを一緒に食べている。
「今が一番いいときかもしれないよ……」
菅井一郎が、その後の家族の別離を予告するように呟く。
このとき空に風船が飛ぶ画面が挿入される。
この場面は「ゆで小豆」のシーンに対応する。

以上は、別離の前の充実したひとときに
外界の事象までが参加してしまう小津の演出例を示したにすぎない。
しかしこのような例でもわかるように、
小津作品はごく日常的事象を描いたとしても、お互いを共鳴させることで
その画面を見るものに深い感動をあたえることができる。

娯楽作としても宝物

小津映画というと、世界的に割りと「難し系」の監督や批評家から絶賛されているので、敷居が高く感じている人もいるのでは。

しかし、基本的に彼の作品はどれも娯楽映画としても第一級品、(公開当時は人気スターの娯楽映画としても大ヒット)特にこのBOXの晩年のカラー作品などは軽妙な味が加わっていて気軽に楽しめる。

それでいて何度観ても飽きないのは、(記号化という言い方すらしたくなる)演技や演出が、実に生々しくこちらの感情に訴えてくることの驚きと、洗練されたユーモアを同時に楽しめるからであると思う。
本当に、どんなに声高に叫ぶ映画よりも、遥かに生々しく「人生の、人間の真理のようなもの」がこちらの胸に迫ってくる。

未見の人もまず、何も言わず『東京物語』を見てみよう。そこに必ず発見があるはずである。
それとこの5作の中ではある意味異色作といえる『お早う』は、ジャックタチのファンの人にも超オススメ。

噂にたがわず・・・

小津映画のすばらしさは、いろんなところで話題に
なってたけど、なかなか見る機会がなく、このDVD-BOXも
高いよなぁ…と躊躇してたんだけど、先日、ついに購入。
買ってよかった。出会えてよかった。
別に宇宙人が登場するわけでも、殺人鬼が登場するわけでも
ないけど、これほど人間の感情というものをリアルに描いた
映画には初めて出会いました。ありふれた日常のなかで、ふと
見落としがちなことに目をむけ、それをすばらしい映像で
再現しているところは、さすが小津監督。
何十年も前の映画だけど、今にも通じるものがあります。
小津作品はまずここから

〜いち作品毎バラ売りするのが本来はいいんだけど、この際そういってもしょうがない。

小津作品はまずこのDVDBOXから、是非観始めて下さい。

最高傑作といわれている「東京物語」と初カラー作品「彼岸花」以降の晩年の作品が入ってます。

小津作品は、観る回数と観る人の経験と年齢により印象が変わるとは思います。だからこそ手許において気軽に観るこ〜〜とをおすすめします。

決して外国で評価が高いから良いのではなく、逆に日本人社会と習慣が強いと思わせるけど、底に流れている人間社会に不滅の何かがあるからこそ、時代や国や宗教や民族や習慣や年齢とかに関係なく圧倒的支持を得ていると思います。

余計な力や気迫のない状態だからこそ、いい作品ができるんだろうなと思う。

小津氏の墓石にはこ〜〜う刻まれている。

「無」〜
秋日和

このBOXはどうせ東京物語が親分なのだろうが 小生は秋日和のユーモアを高く買う次第である。この映画では 会話の妙が実に楽しく あちこちで素直に笑える「徳」があると思っている。小津も なんとなくリラックスして撮っている感じすら窺える。それでも隠し様がないのは 原節子の老け込みか。誤解なきように言いたいが この映画の原節子も実に綺麗で それはそれでさすがなのだが それでも晩春だの麦秋あたりの彼女に比べると年はしょうがないかと思う次第である。この映画のユーモアに満ちた明るさは 実はその裏にはべっとり 衰えへの予感に満ちている感じもあるし 事実 この頃から 小津の映画の最終章が始まっている感じもある。とにかく これはいいたいが 非常に洒落た映画です。是非ごらんになってください。



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