フランス革命の省察
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ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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再読、精読を迫る内容
さすがに、保守主義理論の古典といわれるに十分な名著であり、現代日本の状況にあてはめても、多くは十分通用するところが凄い。
時代のものであろうが持って回った言い回しと、小さな活字が、読みづらい一面もあるが、それでも、再読、精読迫る濃厚な内容である。
ミシュレの「フランス革命史」と、まっこう対立する考え方であり、両方を読めば、歴史とは何か?と考えざるをえないものがある。
21世紀のバイブル
民主主義は独裁政治への一本道・・・。高校や大学で学ぶ表面的な事柄とはあまりにかけ離れていて、衝撃を受けるかも知れない。しかし、人間の本性や政治というものを真摯に考えるなら、たやすく首肯できる事柄なのだ。空虚にして人間を獣に堕落させる魔力を持った「人権・民主主義・平等」。これらがいかに現代日本にも蔓延し、我々の魂を蝕んでいることだろうか。
バークは我々に問いかける。そもそも我々の社会はどうやって生成されてきたのか、思い起こしてみよ、と。いかなる国民も、その文明、文化を連綿と続く祖先から継承してきたのであって、一時代の国民や、一部エリートによって成ったものはないのである。祖先がつちかった道徳・慣習によらずして、いかなる文明もあり得ない。そのようなものから切り離された「人権」なる観念は人を傲慢にし、堕落させ、そして滅ぼしてしまうだろう。
バークの説く「国民の権利」=祖先から継承した道徳に基づく権利こそ英米国民のみならず、日本も含めた全世界の国民がそのよりどころとすべきものである。そして、そこから生ずる「高貴なる自由」こそ、人間を人間たらしめてくれるものなのである。我々で言えば武士道その他の日本の精神文化がそれに当たろうか。
この本が広く読まれ、日本、そして世界に「高貴なる自由」が拡がり、「人権・民主主義・平等」の言葉が消え去る日が来ることを切に願う。
保守主義の聖典です
「これが保守主義である。しかもそれは品位がある」?アーネスト・バーカー
半澤氏の名訳により、みすず書房版もまた原書のように品位に満ちています。
私は、歪められた保守主義の軌道修正のためにも、この本が今こそ読まれるべき
であると確信しています。
エドマンド・バークは、保守主義が守るべき伝統として、英国におけるいくつかの
伝統を挙げています。そして、フランスにおいても守るべき伝統は当然あったので
あり、フランス革命は「伝統の破壊」であったのだと喝破しています。
ところが、同時に、保守主義とは全てを保守するのではなく、漸進的な改革なら是認
するものともしています。一番恐ろしいものは、バークによれば、「中国的停滞」です。
急進的な改革も、単なる守旧も、停滞を招くということでしょう。だから、バークは
漸進的な改革を良しとするのだと私は考えます。
保守主義という言葉は、今や自己肯定、言論闘争、様々な政治的喧伝のための道具に
成り下がってしまったかのようです。各々が違った定義を声高に叫んでいます。
今こそ原典を読み返して、保守主義の出発点を学ぶべきだと私は考えます。
フランスという国
まず訳が素晴らしい。読みやすいので是非手にとってほしい。
フランス革命に関する研究はヴァンデ以外にもナントの虐殺など最近になってやっと事実が掘り起こされつつある。
自由・平等・同胞愛(Fraternit?)を生んだ革命は、女性や幼児に対する虐殺をなぜともにうんだか。
先日のフランス暴動まで続く悲劇。
保守思想を理解したい人も、革命家の人にも読んでほしい。
もう一人の保守、ド・トクヴィル
確かに格調の高い精神性は見られる。が、バークを読む人がバークに対するトクヴィルの批判に言及することはあまりないようである。トクヴィルも「旧体制と大革命」というフランス革命論があり、中でバークは根底的な見落としを批判されている。あわせて読むべきなのは、よく言われるペインではなくて、こちらであろう。しかし格調の高い文章はなんにせよ読まれるべき価値がある。
みすず書房
正統の憲法 バークの哲学 (中公叢書) 旧体制と大革命 (ちくま学芸文庫) ザ・フェデラリスト (岩波文庫) フランス革命史〈下〉 (中公文庫) 1789年―フランス革命序論 (岩波文庫)
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